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Non GMOとは?アメリカの遺伝子組み換え表示と意味について

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こんにちは、イドです。

日本でも、有機栽培(オーガニック)食品について知名度が上がってきたと思うのですが、Non-GMOは皆さんご存知ですか?

ハワイのホールフーズスーパーマーケットが人気スポットとなっていますが、そこの食品でよく見るであろう表示マーク「Non-GMO」について今日は詳しくご紹介していきたいと思います。

アメリカの遺伝子組み換え食品に関する最新ニュースも記載しています。

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Non GMOの意味は?

Non-GMOの意味は、GMOでないと言うことなのですが、では、GMOはなんの略かというと、

 

Genetically Modified Organism

 

の頭文字からきています。

これを日本語にすると、遺伝子組換え作物になります。

つまり、Non-GMOの意味は、遺伝子組換え作物でない、になりますね。

ただ、作物と訳していますが、GMOのorganismは、遺伝子組み換えされた生物なども含み作物だけに限りません。

non gmo とは

 

遺伝子組み換えとは?

日本でも、食品ラベルの裏に、大豆(遺伝子組み換えでない)という文字を見たことありませんか?

そもそも、遺伝子組み換えでないと言う表示は私たちに何を伝えているのか考えたことはありますか?

遺伝子組換えのそもそもの目的は、生産者や流通業者にとっての利点を重視したものでした。作物の遺伝子を人為的に操作し生産性を高めるために行われました。

除草剤、害虫、病気など作物を育てる上で、生産性のリスクになることを遺伝子操作により排除しようとしたわけですね。

現在のアメリカでは、以下の作物が遺伝子組み換えの対象作物となっています。

  • Corn(とうもろこし)
  • Soybeans (大豆)
  • Cotton (綿)
  • Canola (菜種)
  • Sugar beets (甜菜:てんさい)
  • Alfalfa (アルファルファ)
  • Papaya (パパイヤ)
  • Yellow “crook neck” squash (イエロースクワッシュ:ヘチマかぼちゃ)
  • Zucchini (ズッキーニ)

特に、大豆、とうもろこし、棉は、90%以上も遺伝子組み換えの種を使っていると言われているそうです。

また、2020年から、カナダからの輸入禁止が解かれた遺伝子組み換えされた卵から作られるサーモン(鮭)を販売できるとあって話題になっています。

最近では、安全性や高い栄養価などの消費者への利益の取り組みも活発になってはきていますが、まだまだどのくらいのリスクがあるのかデータの確証がないというのが現実ではないでしょうか。

そのため年々アメリカで増えてきた、アレルギー、薬剤耐性、ガンの増加の原因は、多すぎる遺伝子組換えの作物の摂取ではないかとも言われたります。

ただ、これを支える確固たる研究報告が認められないため、遺伝子組み換えの作物については、常に両論賛否があります。

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日本とアメリカのGMO表示の違い

先ほど、日本で食品ラベルの裏によく大豆(遺伝子組み換えでない)の表示を見たことがないかと聞きました。

日本は、表示義務がありますので、このように遺伝子組み換えの作物が使われているかどうか表示されているわけですね。

実は、アメリカでは、日本のように遺伝子組換え作物の表示義務がありませんでした。

もちろん表示を義務化するよう州法を変えようという運動は常にありましたが、なかなか実現できない中、2008年に非営利団体NON GMO Projectが立ち上がり、北米において非遺伝子組み換え食品および製品の認定を行い、NON GMO Project VERIFIEDマークの表示を広めてきました。

それが、このNon-GMOのマークですね。これは遺伝子組み換えでない、ことを意味します。

non gmo とは 意味

*ポイントなのは、このマークがないからといってすべての食品が遺伝子組み換えだとは言えません。このラベル取得のためにかかる期間や費用を考えて取得していない企業もあるからです。

また、他には、米農務省(USDA:United States Department of Agriculture)管轄の全米オーガニックプログラム(NOP:National Organic Program)に認定されたオーガニック食品も遺伝子組み換えを使用していない表示になります。

non gmo

USDA Seal

アメリカのGMO(遺伝子組み換え)表示の動向

2012年ごろから遺伝子組み換え作物の表示義務に対する運動は広がりを見せ、ついに2016年、連邦議会により遺伝子組み換え食品の表示基準の規則が可決されましたが、USDAがラベル表示の実施を、民間意見調査期間のため2年間遅らせ、ついに2018年の12月に全米バイオ工学所品情報開示基準を決定しました。

これに基づいて2020年1月(2022年までに完全義務化)より、遺伝子組み換えとみなされる食品に関して、「これは遺伝子組み換え食品です!」と宣言する表示義務となりました!!

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新しいラベル表示のBEとは

つまり、今までは、Non-GMO「遺伝子組み換えじゃないよ」という表示でしたが、新しく義務付けられたのは、BE:Bioengineered Food=バイオ工学食品です!と表示するラベルです。

来年以降、アメリカに来るとこのラベルを見ることがあるかもしれません。(もしくは、QRコードから情報読み取り)

呼び方が、GMOではなくBE:Bioengineered (バイオ工学によって)として欲しいようですね。

どうでしょう、印象が違うように感じますか?

また、ラベル表示が必要なのは、

5%以上の遺伝子組み換え作物が使用されている場合です。

そして、幾つかの除外もあります。

  • 動物製品(卵、肉、牛乳)
  • 油や糖類
  • レストランの食事
  • 企業規模が小さい会社や小売業者が販売する食べ物

などといった除外もあるので、完全にすべてを知ることは難しいですね。

遺伝子組み換えでない牛肉や牛乳

アメリカで遺伝子組み換えでない牛肉や牛乳は、オーガニック、Non-GMOの表示以外にもrBGH (rBST)という牛の成長ホルモン遺伝子を操作された牛を使用していないという表示にも注目しましょう。

rBGH-free

などと記載されています。

こんな感じで、食品のラベルに記載されているので、気になる人は気をつけてチェックしてみてくださいね。

Non GMOとは?まとめ

いかがでしたでしょうか。

なんだか複雑になっているような気もしますが、消費者にとって口にするものは安全であって欲しいので、表示をしてもらえるようになったのは、選択肢も増え嬉しいことだなと思っています。

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