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アメリカの上院と下院の違いは?優越や仕組みについて詳しく説明!

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こんにちは、イドです。

アメリカで選挙が行われる時のニュースで、上院は保守党が過半数確保や民主党が下院を奪取など、上院、下院という言葉を聞いたりしますよね。

でも、よくわからない。。。今日は、しっかりと自分のためにも上院、下院の違いをまとめていきたいと思います。

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アメリカの上院/下院を英語でいうと?

まずは、英語でどう上院と下院をいうのかチェックしてみましょう。

上院は、

Senate (読み方は、セネィッツが近い)

と言います。ちょっと発音が難しいのですが、聞いてみてください。

もしくは「the “upper” house of Congress」といわれることもありますが、こちらは昔アメリカの首都がフィラデルフィアにあった時代の名残だといわれています。

upperには、「上のほう」という意味があり、議会が行われる2階建ての建物で、議員数の少ない上院が2階を使っていたため「Upper House」といわれることがあるようですよ。

では、下院は、

House of Representatives (読み方は、ハウス オブ リプレゼンタティブです)

もしくは、短縮して「the House

と言います。

Representativeの名詞には、代表者の意味だけでなく、代議士国会議員という意味もありますよ。

また、昔は上院が2階を使用していたことから「上院 (upper house)」と呼ばれていたと書きましたが、もちろん1階を使っていた下院は、その逆の「Lower (下の)house」といわれることもあります。

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アメリカの上院・下院の違いとは?

では、基本的な違いを説明します。

人数が多いのはどっち?

まず、上院と下院で議員数の違いはあるのか、あります!

上院 100名
下院  435名

結構な人数の差ですね。

  • 上院は、州の人口に関係なく、各州から2名上院議員を選出します。
  • 下院は、人口の大きさによって各州に何名下院議員を選出できるか決まっています。

下院は州の人口が多ければ多いほど、議席数が多いということですね。

現在はカリフォルニア州が最多の53議席分、7州アラスカ州・サウスダコタ州・デラウェア州・ノースダコタ州・バーモント州・モンタナ州・ワイオミング州)は1議席だけとなっています。

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アメリカの上院・下院の任期の違い

上院と下院の任期はかなり差があります。

上院 6年
下院   2年

上院任期は日本の参議院と同じ6年ですね。

ちなみに衆議院は4年です。

どちらも任期が終わっても、再当選すれば議員を何回でも続けることが可能です。

ちなみに、日本の衆議院のように解散(任期満了前に議員でなくなること)はありません。

もっとも長く下院議員を勤めたのはミシガン州下院議員のジョン・ディンゲル氏で、なんと59年間下院議員を勤めました。

どうやって選ぶの?

被選挙権で求められるのは上院、下院以下の条件です。

上院 下院

1) 30歳以上

2) 9年以上米国市民であること

3) 選挙時に選出される州の住民であること 

1) 25歳以上

2) 7年以上米国市民であること

3) 選挙時に選出される州の住民であること 

選挙は、上院も下院も2年ごとに行われています。

大統領選とかぶらない時の選挙を、中間選挙と言います。

アメリカ 上院 下院 違い

任期が6年の上院ですが、全上院議員の約1/3が2年ごとに改選されるという方法をとっています。

全議席を3クラスに分けており、クラスI、クラスII、クラスIIIで当選年度が違うグループとなっています。

例えば、

クラスIは、2019年から2025年まで、

クラスIIは、2015年から2021年まで

というように当選年度が違い、また3クラスの議員数は、

33名、33名、34名

という人数でグループ分けをしています。

なので、2年ごとに3分の1を新しく選出するという方法になっています。

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アメリカの上院/下院の権限の違いは?

原則として、上院下院ともに権限は平等であるとされています。議会の最も重要な立法権は上院、下院とも同等の権限があります。

ただ、お互いに役割の違う権限がありますので、そこはチェックです。

上院の権限は?

上院は、州の人口密度に関係なく2名づつ選ばれ、「州の代表」という認識です。

アメリカ 上院 下院 違い

役割は外交的な内容が多く、国際的にじっくり取り組むことが必要な案件を取り扱います。

そのため任期も6年ですね。

その最たる権限が、

大統領への助言と同意

です。

どういった内容かというと、

  • 大統領によって指名された人物の承認(各省長官、最高裁判所裁判官、高位の軍司令官など)
  • 外国政府との条約の批准  *批准・・・条約に対する国家の最終的確認あるいは同意をいう

こういったことが可能です。

また、

  • 下院によって訴追した連邦役員の弾劾裁判を行う

という下院が訴追した連邦役員の裁判を執り行う権限があります。

弾劾裁判でよく知られているのは、元クリントン大統領不倫揉み消し疑惑に対する弾劾裁判があります。99年に裁判が行われましたが、無罪が確定となり罷免を免れています。

他にも

  • 選挙人の中で過半数を獲得した候補がいなければ上院が副大統領を選出します。 *今まであまり使われたことはない権限ではあります。

といった権限があります。

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下院の権限は?

下院は、州の人口に比例しているので、人口が大きい州では、州内を区切り選出するので、地区、地元民の代表に近いです。

アメリカ 上院 下院 違い

なので、どちらかというと国民の意見を素早く聞き取り、素早く連邦議会に持ち込み問題解決に取り組めます。

その最たるのが、

  • 税制や税率に関わる歳入関連法案の先議権

があることでしょう。先に話し合うことができるということですね。

*ただし、法案にするには上院でも賛成が必要です。

また、他に特徴的な下院の権限には、以下の2つがあります。

  • 大統領・副大統領その他の裁判官を含む連邦公務員を訴追できる *上院は、その後の裁判を担当
  • 大統領選挙において選挙人を過半数獲得した候補がいない場合は大統領を選出する

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上院/下院に優越はあるの?

名前に上と下がついているので、上院が格上なの?と思いがちですが、アメリカの上院下院は対等であるよう力が振り分けられ、二本の腕として政府を支えています。

ただ、「」となると上院の方が上だと答える人が多いのではないでしょうか。

上院は任期が長く上院議員となれるのは100名しかいません。下院約4人分のパワーが上院1人分にあると言われたりもします。

選出される人物は州の代表となるので、州を区切ってその地区からの代表と比べると、やはりそれなりの経験値がないと上院議員にはつけないでしょう。

また、法案を賛成・反対とする際にも、下院は多数決で決まりやすいことが、上院では駆け引き戦術や引き延ばし戦術、または保留戦術がとられることがあるため、なかなか決まらずメディアにも注目を浴びることがしばしあります。(オバマケアを決める時など)

ちなみに、大統領に何かあった際に、大統領の代わりに職務を行う継承順位は、

1 副大統領(上院議長=副大統領が上院議長を務める決まり)
下院議長 
上院仮議長 
国務長官 
5 財務長官 

の順位になっています。

今までの歴史の中で、副大統領を飛び越えて継承をした幹部はまだいません。

アメリカの上院・下院の違いのまとめ

いかがでしたでしょうか。

日本の衆議院、参議院にも似ていますが、日本では衆議院の方に優越した権利が与えられていますよね。

アメリカの上院と下院の違いでは、優越はなく権限が振り分けれていることがわかりました。

ただ、やはり人のイメージによって「格」やパワーの違いについて議論になるのは面白いと思いました。

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