こんにちは、イドです。
クリスマスの印象的なアイテムといえば、赤と緑の葉っぱの植物を思い浮かべる人がいると思いますが、あれって何ていうのか知ってますか?
今日は、クリスマスに見かける赤と緑の葉っぱの正体についてご紹介していきます!
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Contents
クリスマスの葉っぱの名前(1):セイヨウヒイラギ
まず最初のクリスマスの葉っぱの正体は、「セイヨウヒイラギ」です。
「ひいらぎかざろう」(英題:Deck the hall)の歌もクリスマスになるとよく聞く歌の一つです。
その歌詞には、
Deck the hall with boughs of holly, fa la la la la la la la (ひいらぎで廊下を飾ろう〜)
とあります。この歌詞の中の「boughs of holly」は、ひいらぎの枝という意味になります。
ひいらぎ=holly
枝=bough
です。
この、ヒイラギは日本で知られれている種類とは別のヒイラギで、日本のヒイラギがモクセイ科モクセイ属に対し、セイヨウヒイラギはモチノキ科モチノキ属の常緑樹です。
常緑樹は、冬の厳しい寒さにあっても、生き生きとした緑の葉をたずさえていることから生命の象徴とされています。
数千年もの昔よりケルトの司祭であるドルイドは、セイヨウヒイラギは、豊作と永遠の命のシンボルであり、家に飾ることで幸運をもたらすと信じてきました。
現在のキリスト教では、セイヨウヒイラギがイエス・キリストのシンボルとして2つの意味があるとしています。
一つ目は、イエス・キリストがはりつけの磔刑を受けた日に、頭に被せられて「いばらの冠」。ヒイラギの葉っぱのギザギザは、イエスが被せられていたいばらの冠を表しているとされています。
また二つ目は、冬に実をつけるヒイラギの赤い実は、イエスがその時に流した血を表しているとされています。
また他にもいい伝えとしてこんなことをいう人もいます。
- ヒイラギの赤い実は、キリストの血が流れる前は白だった。
- キリストのはりつけに使われたのは、ヒイラギの木だった。
- ヘロデ王が、新しい王(キリスト)が生まれたと聞き、2歳以下の幼児の殺そうとしたため、マリアとヨセフはイエスを連れてエジプトへ逃げた。その際に兵士から身を隠したのがヒイラギの茂みであり、そのお礼にヒイラギは常緑樹となった。
などの不思議な話が伝えられているようです。
このようにイエスキリストとヒイラギには関連性があり、昔からクリスマスの象徴として使われているようです。
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クリスマスの葉っぱの名前(2): アイビー (セイヨウキヅタ)
次に、こちらも常緑樹の一種であるセイヨウキヅタのアイビー(Ivy)です。
昔からセイヨウヒイラギと一緒に合わせてクリスマスのデコレーションとして使われてきました。
セイヨウヒイラギと同じく常緑樹なので、暗く寒い冬に生き生きとした緑の永遠の命を思い出させる色が人々に好まれてきました。また、セイヨウヒイラギと一緒に飾ることで、悪魔や悪霊を退ける力があるとも信じられてきました。
また、他にも西洋ヒイラギとアイビーは合わせて幸運をもたらすとされています。西洋ヒイラギが男性へ、アイビーは女性へ幸運を運ぶと言われています。
クラシックなクリスマスソングにも「Holly(ヒイラギ)and Ivy(アイビー)」という歌がありますよ。
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クリスマスの葉っぱの名前(3):ヤドリギ(Mistletoe)
クリスマスにヤドリギの下ではキスをしても良いっていうお話を聞いたことありませんか?
ヤドリギもクリスマスにはよく知られている葉っぱです。
言葉は聞いたことがあっても実際ヤドリギが何か知らないと言う方もいるかもしれませんが、ヤドリギとは樹々の栄養を吸って生きる寄生植物のことです。
ちなみにヤドリギも常緑樹です。
なので、冬の枯れ木にでもヤドリギだけは緑色の玉になってくっついていたりします。なので、冬の厳しい時期でも生きているその姿を見て様々な神話や伝説が作られました。
数千年もの昔よりケルトの司祭であるドルイドは、ヤドリギに特別な力があると信じていました。傷を癒したり、悪夢から守ったり、未来を予想したりなど、特にオークの木のヤドリギは特別とされていました。
ヤドリギの下でキスをするという習慣は、古代ギリシャから始まったとされていますが、特にイギリスでは、重大なイベントでもし若い女性がキスを拒否した場合、少なくとも次の年まで結婚はできなくなると言われていました。
現在は知られている通りヤドリギの下ではキスというシンプルな意味になりました。
幾つかのクリスマスソングにも登場します。Holly Jolly Christmasは有名な曲で、歌詞の中にも使われています。
Oh, ho the mistletoe
Hung where you can see
Somebody waits for you
(さあ、ヤドリギを見えるところに飾ろう、誰かが待ってる)
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クリスマスの葉っぱの名前(3):ポインセチア
ポインセチアもクリスマスによく見る葉っぱの一つです!
赤、もしくはミルク色と緑の葉っぱのコントラストが綺麗ですよね。ん?そうなんです、赤もしくはミルク色の部分も葉っぱなんですよ。
花はその真ん中にある小さめのつぶつぶが花になります。
ポインセチアはもともとメキシコ原産の常緑性低木です。ポインセチアがクリスマスのシンボルとなった背景には、メキシコに伝わる話がきっかけです。
ある少女がクリスマス・イブの夜に、幼子イエスに捧げるギフトが買えないと悲しんでいました。
彼女のいとこは、幼子イエスはどんな小さなギフトでも喜んでくれるとアドバイスをすると、少女は教会へ行く途中に生えていた雑草をブーケにし、教会に飾られていたキリストの降誕の像の下へブーケを捧げました。
その途端、雑草が真っ赤な色をした花へと変わったという話が伝えられているそうです。
それ以来、メキシコでは、ポインセチアのことを「ノーチェ・ブエナ」(素晴らしい夜、クリスマス・イブ)と呼んでいます。
メキシコからアメリカへポインセチが伝わったのは1800年代ですが、その後1世紀をかけてプロモーションをし、ポインセチアがクリスマスにぴったりのイメージであることをアメリカに広めました。
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おすすめのクリスマスの葉っぱデコレーション
クリスマスのデコレーションといえば、リースなんですが、今回は上で紹介した葉っぱたちを使った「スワッグ」をご紹介します。
スワッグというのは、「壁飾り」という意味で、リースのように丸型ではなく、一見束ねただけに見えるかもしれませんが、素朴でナチュナルなイメージを出せるのが人気です。
今回は、クリスマスデコレーションのスワッグをご紹介します。
ヤドリギのスワッグ
ヤドリギの白い実が綺麗ですね。お部屋にナチュラルに飾って、恋人にヤドリギの話をしてみるのも良いかもしれません。
ポインセチアのスワッグ
赤い葉のポインセチアを余すことなくスワッグにしているのが鮮やかですよね。部屋のインパクトになるの間違いなしです。
アイビーなどのミックスグリーンのスワッグ
アイビーのツタなどを含む生き生きとした緑のスワッグです。
クリスマスの葉っぱや赤い実の種類は?まとめ
いかがでしたでしょうか。
どのクリスマスの葉っぱも生き生きとした鮮やかな植物ですね!
今年のクリスマスには、その意味も思い出しながら部屋に飾ってみるのもクリスマスの意味を理解できてますます楽しいかもしれません。